もしも、世界であなた一人だけ「目やに」が高品質なダイヤモンドになる体質だったら、人生は完全にイージーモードへと突入します。
1. 物理・経済の超ポジティブ分析
痛みを伴わない「完全な不労所得」
目やには眼球の外側(目頭など)で自然に形成されるため、排出時の痛みが一切ありません。朝起きて軽く指で拭い取るだけで、傷一つつかず安全にダイヤモンドを回収できます。まさに寝ているだけで富が生み出される、究極の錬金術です。
市場を壊さない「絶妙な供給量」による秘密の富豪
1回の睡眠で取れるのは、おそらくメレダイヤ(小粒のダイヤモンド)サイズでしょう。しかし、小粒でも透明度が高ければ数千円〜数万円の価値になります。あなたが一人で換金する程度の量であれば、世界のダイヤモンド市場が暴落することはなく、怪しまれることもありません。複数の買い取り業者をローテーションすれば、誰にも秘密を知られずに、毎月数十万円〜数百万円の非課税の小遣いが入り続けます。
「眼精疲労」が特大ボーナスに変わる奇跡のサイクル
通常、目が疲れると目やには増えます。つまり、あなたが細かい作業に熱中して目を酷使すればするほど、翌朝の「収穫量」がアップするのです。疲れ目すらもポジティブな報酬に変わるため、ストレスフリーなメンタルを保つことができます。
2. ダイヤモンド体質の「最高な日常生活エピソード」
【朝:愛猫と目覚める、至福の収穫タイム】
休日の朝、ベッドに飛び乗ってきた飼い猫の気配で目を覚まします。 「ん……よく寝た……」 軽くあくびをしながら目頭を指でこすると、「カチャッ」と硬くて冷たい感触が。手のひらを見ると、朝日にキラキラと反射する、無色透明の美しいダイヤモンドが2粒転がっています。 「おっ、今日は大粒だな。これで2万円ってところか」 洗面所で顔を洗い、小瓶にダイヤをチャリンと落とすのが、最高に気分の良い毎朝のルーティンです。
【昼:趣味への完全無双モードとドライブ】
軍資金は無限にあるため、お出かけは常にハイテンションです。よく晴れた日、ピカピカに磨き上げたメタリックオレンジの86(GT Limited)のエンジンをかけ、軽快なエキゾーストノートを響かせながら海沿いをドライブします。ガソリン代や維持費の心配は、もう一切ありません。 ホビーショップに立ち寄れば、棚に並ぶ『MG デスティニーガンダム』や、希少なキットを値段も見ずに即決でカゴに入れます。さらに、お昼は漁港の食堂へ直行。 「すみません、一番高い特上の海鮮丼、大盛りで!」 新鮮なマグロや白身魚が丼から溢れんばかりに乗った海鮮丼を、贅沢に頬張ります。
【夜:疲労すら心地よいリフレッシュ旅行】
溜まったダイヤモンドを換金して、ふらっと贅沢な旅行に出かけます。 例えば、風情ある和室と畳の香りが心地よい高級な温泉旅館を予約。夜は部屋でゴロゴロしながら、昼間に買ったガンプラをパチ組みしたり、持参したダンベルで軽く筋トレをして汗を流したりと、好きなことだけをして過ごします。 細かいパーツを眺めて少し目が疲れても、「まあ、目を酷使した分、明日の朝はダイヤが大漁だな」とほくそ笑みながら、ふかふかの布団でぐっすりと眠りにつきます。ハワイでの射撃体験やバリ島でのシュノーケリングなど、思い立った瞬間にファーストクラスで海外へ飛ぶことも日常の一部になります。
この世界線では、あなたは誰にも狙われることなく、毎朝の小さな輝きを資金に変えて、自分の好きな車、趣味、美味しい食事、そして旅行を心ゆくまで堪能できる、最強の自由を手に入れることができます。
マジレス
100%のハッピーエンドから一転、現実の物理法則と社会システムに照らし合わせて「マジレス」すると、この体質は「眼球崩壊の危機」「身元不明の密輸犯扱い」「費用対効果の悪さ」という、非常にシビアで過酷な現実を突きつけられます。
- 眼球と角膜の物理的破壊(モース硬度10の脅威) ダイヤモンドは地球上で最も硬い天然物質(モース硬度10)です。それが目頭や粘膜付近で形成されるということは、瞬きをするたびに眼球を鋭利なヤスリで削っているのと同じ状態になります。朝の「収穫」は至福の時ではなく、ピンセットを使った激痛を伴う異物摘出作業です。無意識に目を擦ろうものなら角膜がズタズタに引き裂かれ、常に失明のリスクと激痛に耐えることになります。
- 「キンバリープロセス」の壁と密輸犯の嫌疑 実は、未加工で小粒のダイヤモンド(原石)自体の買取価格は、数千円にも満たないことがほとんどです。さらに致命的なのが、現代社会において「出所不明の未加工ダイヤモンド」を定期的に換金するのは不可能に近いという事実です。紛争ダイヤの流通を防ぐ国際ルールや古物営業法により、素人が定期的に原石を持ち込めば、買取店は間違いなく警察に通報します。あなたは「大規模な密輸組織の末端」または「窃盗犯」としてマークされ、厳しい取り調べを受けることになります。
- 視界の喪失によるライフスタイルの崩壊 眼精疲労がダイヤを生むとはいえ、常に角膜が傷つき、慢性的な充血と痛みを抱えた状態では、これまでの楽しみは根底から奪われます。休日に86で海沿いをドライブしたくても、太陽の光が傷ついた目に刺さって運転に集中できず、事故のリスクが跳ね上がります。夜にプラモデルの細かいパーツをヤスリがけしようにも、視界がぼやけてしまい、大好きな趣味を続けることすら困難になります。
結果として、得られる微々たる副収入のほとんどは、眼科への莫大な治療費(角膜移植などの高度医療)と、警察からの嫌疑を晴らすための弁護士費用に消えていく計算になります。ファンタジーとしては最高のチート能力ですが、現実の肉体と法律に落とし込むと、「痛いだけで割に合わない呪い」へと変貌してしまいます。